よくある質問¶
ZettlrをWindowsにインストールしようとしたところ、アプリケーションをインストールしないようにというセキュリティ警告が出ました。¶
WindowsおよびmacOSでアプリケーションが信頼を得るためには、コード署名と呼ばれるものが必要となります。これは、不正なコードがシステムを害することを防ぐための素晴らしい技術なのですが、コード署名証明書が必要となります。macOSのビルドには既に署名が含まれていて、Windowsへのコード署名証明書の適用に現在取り掛かっています。これが完了するまでの間、我々の公式ページからダウンロードする限りは、警告を無視してZettlrを安全にインストールすることができます。
Zettlrをモバイル端末やタブレット端末(AndroidまたはiOS)に移植する予定はありますか。¶
Zettlrのモバイルバージョンに対する要望が増えてきています。Zettlrを気に入っていただいて、あらゆるデバイスで使いたいと思ってくれることを嬉しく思います。しかし、残念ながら、私たちのリソースはZettlrの開発を続けていくのに精一杯で、現段階では追加の作業を行うことは不可能です。
Markdownとは何ですか。¶
Markdownはシンプルなマークアップ言語であり、普通のオフィスソフトウェアを使うのと同程度の複雑さを持ったテキストを、取り散らかさずに書くことを可能とします。見出しを表現するのに、書式設定を手動で選択するのではなく、Markdownでは#
を入力するだけで事足ります。もっと知りたいのなら、Markdownのドキュメンテーションを見てください。
PDFにエクスポートすると、フォントに問題があります。どうすればよいでしょうか。¶
LaTeXはフォントに関して口うるさいことがありますが、問題ありません。PDF設定の解説を参照してください。
Zettlrを使わなくなった場合、どうやって他のプログラムに乗り換えればよいですか。¶
単純にZettlrをアンインストールして、他のプログラムを使い始めてください。Zettlrは余計なファイルに干渉しません。プロジェクト機能を使っていたり、ディレクトリに手を加えていた場合は、.ztr-directory
という名前の小さなファイルがいくつかのディレクトリに作成されています。これらを取り除くには、アンインストールを行う前に、すべてのディレクトリのソート順をデフォルトに戻し、すべてのプロジェクトを削除してください。(もしくは、後から手動でこれらのファイルを削除してください)
オートコレクトが動作してほしくない場合があります。特定の状況でオートコレクトを取り消すにはどうすればよいですか。¶
オートコレクトは素晴らしい機能ですが、場合によっては適用したくないこともあります。よく引き合いに出されるのはYAML-frontmatterです。終了するための3つのドットまたはハイフンを入力すると、Zettlrのオートコレクトによってそれぞれ三点リーダーやEMダッシュに変換されてしまいます。そうすると、ファイル全体がMarkdownではなくYAMLであると解釈されてしまいます。オートコレクトの適用を防止するためには次のようにします。
- LibreOfficeスタイルのオートコレクトを設定している場合は、Shiftキーを押しながらスペースまたはEnterを押下します。(オートコレクトはスペースまたはEnterを押した際に実行されます。)そうすると、オートコレクトは適用されません。
- Wordスタイルのオートコレクトを設定している場合は、オートコレクトが適用された直後にBackspaceを押下します。これにより、オートコレクトの適用前の文字に戻すことができます。
ほとんどの状況で置き換えてほしくないという文字がある場合は、オートコレクトの置換設定の一覧から削除することも検討してください。
Linuxを使っていますが、削除したファイルがゴミ箱に移動しません。¶
Zettlrがファイルを完全に削除することはありません。常にゴミ箱に移動するので、もし必要なファイルを誤って削除した場合は元に戻すことができます。macOSとWindowsでは、ごみ箱がデフォルトで有効になっていますが、いくつかのLinuxディストリビューションではゴミ箱機能を手動で有効化する必要があります。LinuxにおいてZettlrは(より正確に言うならElectronフレームワーク上で動作するアプリケーションは)、ファイルをゴミ箱に移動するのにgvfs-trash
のバイナリを利用しています。ショックを避けるため、ファイルを完全に削除するようにフォールバックするようなことはしません。それゆえ、この機能を使うためにgvfs-trash
がインストールされていることを確認してください。DebianまたはUbuntoでは、以下のコマンドを実行してください:
$ sudo apt install gvfs-bin
Markdownリンクの正しいURLの書き方を教えてください。¶
ZettlrのMarkdownリンクは[Your Link Text](your-link)
の形式で書かれ、Ctrl
またはAlt
を押しながらクリックすることが可能です。しかし、MarkdownのリンクはWebサイトとコンピュータ上のファイルのどちらも指し示すことができます。リンクからは多くの情報を省略することができ、Zettlrはヒューリスティックを利用してそれらの情報を補いますが、意図したものとは異なるコンテキストが推論されてしまう可能性があります。この動作について解説します。
- リンクにすべての情報(プロトコルと完全なパス)が含まれている場合、これが変更されることはありません。例えば、
file:///home/foo/documents/test.md
やhttp://www.example.com/
です。 file://
プロトコルが相対パスで書かれている場合、絶対パスに変換されます。例えば、file://./relative/file.md
がfile:///home/foo/documents/relative/file.md
に変換されます。- プロトコルが指定されていない場合は、
https://
を補います。例えば、www.zettlr.com
はhttps://www.zettlr.com
になります。 - ファイルの絶対パスで、プロトコルが省略されている場合は
file://
が補完されます。例えば、/home/bar/documents/absolute.md
はfile:///home/bar/documents/absolute.md
になります。 - ファイルの相対パスは、相対パスを表す
./
の有無にかかわらず絶対パスに変換されます。例えば、./more/relative.md
とmore/relative.md
はfile:///home/foo/documents/more/relative.md
になります。例外:同一フォルダに存在する(.md以外の)ファイルfile.extension
はURLとして扱われます。
まとめ:リンクの扱われ方が不安な場合は、より明示的に記述してください。リンクをファイルまたはWebリンクとして明示するための2つのルールがあります。前に./
を付けるとファイル、後ろに/
を付けるとWebリンクとなります。
内部リンクが対応するファイルを開いてくれません。¶
ファイルの相互リンクに使用される内部リンクが期待通りに動作しない場合、以下のことを確認してください:
- リンクは認識されていますか?Zettlrでは、内部リンクがどのような見た目かを定義することができます。デフォルトでは
[[
と]]
に囲まれた部分です。Zettlrが内部リンクを認識すると、色が着けられ、マウスホバーしたときにテキストにアンダーラインが引かれます。もし、そうなっていなければ、Zettlrは、それをリンクだと認識していません。この動作は設定で変更することができます。 - リンクをクリックするときに
Alt
またはCtrl
キーを押していますか?テキスト内を普通にクリックすると、テキストを変更する操作になります。そうではなく、リンク先に移動したいということを、Zettlrに伝える必要があります。 - 有効なファイル名またはIDを使っていますか?Zettlrは、指定のIDまたはファイル名に完全に一致した場合のみ、ファイルを開きます。リンクをクリックしても何も起こらない場合、指定のIDまたはファイル名がシステム上に存在しないということを意味すると思われます。また、リンクを作る際に、ファイルの拡張子を省略することに注意してください。例えば、
my-file.md
にリンクを張る場合、括弧内にmy-file
とだけ入力する必要があります。 - ファイルは、現在Zettlrにロードされていますか?内部リンクはZettlrがファイルを読み込んでいる場合のみ動作します。
私はLaTeXを知っていて、Markdown中でも使いたいのですが、可能ですか?¶
可能です。単純に、好きな箇所にLaTeX
ステートメントを書いてください。PDFにエクスポートすると、Pandocが残りの面倒を見てくれて、PDFエンジンにより処理されます。残念ながらLaTeX
のシンタックスハイライトはサポートしていません。また、PDF以外にエクスポートする場合、Pandocは事前にすべてのLaTeX
ブロックを取り除いてしまいます。つまり、例えば\begin
と\end
に挟まれたようなブロックは、最終的なオフィスファイルでは見えなくなってしまいます。HTMLエクスポートの場合、すべてのLaTeX
ブロックはそのまま残りますが、他の何かに変換されることはありません。
テキストを均等割り付けや右揃えすることができません。¶
これは、バグではなく仕様です。Markdownには、それらのフォーマット用の記号がありません。なぜなら、テキストは常に均等割り付けされるか、左揃えされるべきだからです。それゆえ、Markdownが必要とするブロックフォーマットには、それらは含まれません。それでも、LaTeX
コマンドを使って、左揃えまたは右揃えにすることは可能です。その場合、テキストを\begin{<option>}
と\end{<option>}
で囲んでください。<option>
にはflushleft
かflushright
が入ります。また、均等割り付けしたい段落の最初には\justify
を置いてください。詳細はsharelatex.comをご覧ください。
PDF出力で、特定の見出しに番号を付けない(もしくは目次に出さない)ことはできますか。¶
これはPandocの機能で実現できます。特別なクラスである-
(半角マイナス)、.unlisted
を付け加えてください。半角マイナスは見出しに番号が付かないように、unlistedは見出しが目次に現れないようにします。これはPDF出力時にのみ適用されることに注意してください。
例:
# この見出しには番号が付かないが、目次に現れる {-}
# この見出しには番号が付くが、目次に現れない {.unlisted}
# この見出しには番号が付かず、目次にも現れない {- .unlisted}
特別なクラスは行の末尾に書かれている必要があります。たとえコメントであっても、その後に書くと期待した動作をしなくなります。
改行をしたいのですが、段落を変えたくありません。エンターを1回押しただけだと、改行が取り除かれてしまいます。¶
Pandocに改行をそのまま出力させるためには、行末にバックスラッシュ(\
)を置くか、2つの半角スペースを置いてください。バックスラッシュも2つの半角スペースも出力結果のファイルには反映されません。
PandocやLaTeXは本当に必要ですか。¶
HTMLエクスポートだけなら不要です。その他の形式へのエクスポートを行うためには必要です。Zettlrはファイルのエクスポートを行うためにこれらのプログラムを必要とします。しかし、ご心配なく。これらはオープンソースで無料です。そして、あらゆるオペレーティングシステムで利用可能です。
PandocやLaTeXはどのようにインストールしますか。¶
ドキュメンテーション内の、PandocのインストールとLaTeXのインストールの項目をご覧ください。
ZettlrがPandocとLaTeXをインストール済みにもかかわらず、見つけられないようです。¶
これは、ソフトウェアを標準のディレクトリではない場所にインストールした場合に起こり得ます。Zettlrはアプリケーションを見つけようと最善を尽くしますが、どこかに埋もれている場合には失敗する可能性があります。ここで、設定ダイアログのパス設定を使います。Zettlrがいずれかのバイナリを見つけられない場合、高度な設定
タブの適切なテキストフィールドにフルパスを入力することができます。
Windowsでは、インストール中にデフォルトのインストール先をWindowsのデフォルトであるProgram Files
にしておく限り、この問題が発生することはないでしょう。もし他のパスにプログラムをインストールして、Zettlrが見つけることができないのなら、エクスプローラーで2つのファイルpandoc.exe
とxelatex.exe
を検索してください。フルパス(実行ファイル名も含む)をZettlrの設定の適切なテキストフィールドにコピーしてください。
macOSでは、Zettlrが見つけられないプログラムがある場合、Terminal.app
(その他
アプリケーションフォルダ内の'ターミナル')を起動して、which pandoc
またはwhich xelatex
と入力すると簡単にパスを調べることができます。ターミナルはプログラムのフルパスを出力します。
Linuxディストリビューションでは、同様にコマンドラインまたはターミナルを起動し、macOSと同じコマンド、Pandocならwhich pandoc
、LaTeXならwhich xelatex
を入力してください。
エクスポート時、PDFエンジンが認識されていないというエラーが出ます。¶
これは、Pandocのバージョンが2.x以前であることを示す一般的なエラーです。Zettlrが表示する次のエラーメッセージは、Pandocを2.xにアップデートする必要があることを示しています:
pandoc: unrecognized option '--pdf-engine=xelatex' Try pandoc --help for more information.
これは、Pandoc 2.0以前のオプション--latex-engine
が--pdf-engine
にリネームされているためです。詳細はPandocのchangelogを参照。
PDFエクスポートで、いつもエラーメッセージが表示されます。¶
最初の数回のエクスポートでは、これは想定内の正常な動作です。ZettlrはファイルをPandocに渡し、PandocはそれをLaTeXに渡します。しかし、ZettlrがPDFエクスポートに使うテンプレートではいくつか追加のパッケージが必要となり、それらはLaTeXのインストール時に必ずしもインストールされません。
よくあるエラーは次のようなものです:
LaTeX Error: File \<some name>.sty not found.
これは単に、特定のパッケージ(拡張子.sty
)が見つからないということを意味しています。Windowsでは、これらのパッケージは必要に応じて自動的にインストールされます。macOSとLinuxではtlmgr install <some name>
のコマンドを実行する必要があります。
これ以外のエラーが発生した場合は、Zettlrが表示したエラーメッセージをコピー&ペーストすることができます。Googleで検索すればすぐに解決策が見つかることでしょう。ほとんどの場合、必要となるのは追加パッケージのインストールだけです。
バグを見つけました。¶
それは良い知らせです。いえ、悪い知らせですが、発見したのはいいことです。この場合、GitHubに行って、issueを作成すれば、私たちが問題を認識してバグを修正することができます。
新機能の要望があります。/ 機能の改善提案があります。¶
ぜひお聞かせください。アプリケーションの効率と様々なシチュエーションにおける使いやすさを改善するため、私たちはいつも、他の人がアプリケーションを使う経験を頼っています。この場合、GitHubに行って、issueを作成すれば、私たちにすぐに伝えることができます。
プライバシーはどうなっていますか。Zettlrは何らかのデータを送信しますか、それとも心配ありませんか。¶
Zettlrはプライバシーを第一に考えています。一切のデータを送信せず、完全にオフラインで動作します。しかし、Zettlrがデータをウェブに送信する場合が1つあります。それは、アップデートの確認です。Zettlrを起動するたびに、または、メニューの項目から選択したとき、ZettlrはZettlr APIに接続し、リリースの一覧を取得します。次に、この一覧を使って、最新版を使っているかどうかを確認します。接続中に、Zettlrは、あなたのIPアドレスを受け取り、ElectronアプリケーションがAPIにアクセスしているという情報を得ます。また、使用中のOSの種類とアプリケーションIDも送信されます。
これらの情報は、決して第三者に販売されることはありません。私たちは統計を好み、誰がアプリケーションを使っているのかということに、いつも興味があります。それでも、このデータは粗すぎて、これに基づいて個人を特定することはできません。私たちはオープンソースです。Facebookではありません。